
弱キャラ友崎くん 原作者様より「いいね」を頂きました。
ありがとうございます。
ラノベ書評的な要素は殆どなく自分の好きか嫌いかだけを書いてる記事まで目を通してくれたのかしら。
世界観とかメタファーとか格好いい切り口でシャレオツに分析しているブログでは無いのですがサラリーマンの日常に高校生活を題材としたラノベを重ねるという無理矢理な感受性で自分の書きたい事を書くこのブログらしく弱キャラ友崎くん2巻の1シーンを振り返りたいと思います。
本来なら3巻の感想を書くところなのですが、ちょっとリアルとダブル場面でしたのでお付き合いください。
(以下、ネタバレを含みます)
完璧なヒロイン日南、勉強もできてスポーツも万能。
みみみはそんな日南の後塵を拝すばかりの日々を脱しようと生徒会長選挙で日南と戦うも惨敗してしまう。
陸上部での日南のいつもの居残り練習。
負けずについて行くみみみだったが徐々に疲労がたまり日南と同じように頑張れない。
意地だけで練習するのだが疲労の色が隠せないみみみを友崎をはじめとした周囲は心配し、日南もみみみがボロボロになりながら自分と同じペースで練習していることに気がついてはいるが何もすることができないでいた。
そんな中での友崎、日南の会話。
「一切の妥協をせずに、前へ、前へと進んで行くことってー」
「それって、悪いことだと思う?」
いやさ、努力するってことは、普遍的には正しいと思うのよ。
でもさ、思ったことない?
自分が出来ない正しいこと(ここでは努力)を横で淡々とやられると鬱陶しいって…
自分の正しくなさを見せつけられるようで、何とも居心地悪いって…
「マジになっちゃってさ(笑)」みたいに他人の正しさを嘲笑できる程に人間腐ってれば、まだそういう言葉で居心地の悪さを打ち消せるけど何にもソイツは悪くないのに邪魔だなって思ってる自分に嫌気がさしてモヤモヤする。
人間って聖人君子じゃなくて、そのくらい弱くて浅ましいものだと私は思ってる。
丁寧すぎるくらいに仕事をして、有給休暇もロクに消化せず、残業は部署の誰よりも多いAという人がいた。
「私達はそこまで出来んわ」
「一人だけで忙しそうな顔しちゃってさ」
そんな陰口を叩く集団があった。
Aは確かに仕事を他人に任せることが下手で「自分がやった方が合理的」というタイプで、それは会社という箱で仕事をする上では欠点とも呼べるものだったけど何も言わず毎日定時で上がりながら影でそういうことだけを呟く人達がいた。
結局Aとその他は理解し合うことができず組織に綻びが生じた。
集団の大声が役員に届く。
役員はAが仕事を抱え込むなら部署異動等の外科的な手法で対応するしかないと言った。
それに対して私が言った。
「どちらかが100%正しいなんてことはありえない。会社という箱はハイパフォーマーの意見だけ汲んでればいい訳じゃないのですが、何もやらずに中傷する人間が方法論が100%正しくなくとも成果を届け続けている人間をくさして、それが正当化されたと映るようなことは絶対にやってはいけない。」
綻びが生じ始めている組織に異動になり、綻びに対応する施策を投げ始めたが間に合わなかった。
Aはその他との意識にここまでの差があることを知り精神的にもかなりのダメージを負ったと思う。
綻びに気がつかないフリをしているのが嫌で結果として私のマネジメントは無理矢理それを顕在化させて一気に修復させる荒療治になっているのかもしれない。
自分の舵取りは間違っていないか
絶えず自問自答しながら最近は過ごしているので非常に心が重い。
ちなみに個人的には人間にはそういう悪感情があるものだと思っているので、そういう地雷を踏み抜かないようにしろと部下には絶えず言っている。
例えば多くの人間が寝てる昼休みに仕事をするとか朝早く来て仕事をするとか休暇を一切取らないとか…そういうのはある年齢以上の人間がやると下にとっては息苦しいだけなのよ。
同じようにしないと悪いかなと下の者に思わせてしまうの。
そんなに先輩が慌ててたら委縮して質問もできないでしょ。
しっかり休んで最良の状態でビッと仕事することをまず考える。
テンパってテンパって仕方なさそうなら小さな会議室に呼んで電話や後輩からの質問から解放してあげる。
「山田さん どこ行ったんすか?」
「あー 山ちゃんはこないだの資料がちょっと微妙だったんで2時間で修正しろって感じで会議室に閉じ込めたんで何かあったら俺に聞いてな」
こんな感じにその場を取り繕いつつ今日もオッサンの会社勤めは続くのです。

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最終更新日 : 2018-07-05