ひげを剃る。そして女子高生を拾う。

今日はラノベ「ひげを剃る。そして女子高生を拾う。」の紹介です。

５年間の思いを伝えるべく上司の後藤さんに告白するも撃沈。
やけ酒で酷く泥酔した吉田の前に現れたのは道端に座り込むＪＫ。
「オジサン　泊めてよ」
サラリーマンと女子高生の奇妙な共同生活が始まる。

【この作品のいいところ】
・登場人物の性格設定
【この作品の悪いところ】
・少しリアリティにかける社会人設定

【考えどころ】
主人公吉田の行動原理は一見高潔で素晴らしいもののように思える。
一方で「道徳的に悪」とか「卑怯な振る舞い」とか人間なら誰しもが時々とってしまう全ての行動が否定されているようで、高潔な人間とは呼べない私には少し居心地の悪さも感じる。
せめて沙優に少しでも欲情するも意思でそれを抑え込むとか普通の人間らしい姿が描かれていれば感情移入という面ではもう少し進んだような気がする。
吉田・沙優だけでなく後藤・あさみ・三島など周辺人物にも各々の不安、葛藤、生き方があるようで３巻が楽しみです。

サラリーマンの立場で言えば社畜といいつつ帰宅時間や仕事のコントロール面での裁量が大きい２６歳がいる上場企業、２６歳の男性が性的劣情を催す年齢の女性役員と少し設定が現実離れしすぎてる点は気になりました。


お勧め指数（１０段階）：８

書棚保管数：２
累計書棚保管数：６７２



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