高杉さんちのお弁当 １０巻

本日は高杉さんちのお弁当　１０巻（完結）までです。

お弁当作りを中心にして家族という関係を築いてきたハルと久留里。
もっとも久留里の方は早期に家族というよりは恋愛対象としてハルを見ていたようで小坂さんが海外に行った後、障害なくハルのお相手となりました。
久留里がハルを恋愛対象としている段階で、こう終わらせるしかないのはある程度見えていましたが恋愛対象は性的対象とイコールな訳で家族としての気持ちしか抱いていなかったハルが急に久留里を恋愛の相手として意識するのは少し不自然かなと思いました。
家族から一人の女性、移ろいゆくハルの気持ちをもう１巻かけてでもしっかり描写して欲しかったです。
打ち切りなのかもしれませんが終わらせ方が急ぎすぎという感は否めません。

１０巻通してみればコミュ障気味の久留里が徐々に成長していく様などハートフルな作品だっただけに駆け足気味の最終巻以外は良作と言えると思います。
ハルと久留里がくっついたことに否定的な意見も多いですが同居人に対して恋慕の情を抱けば物語としてはこう終わらせる以外にないので、そこについては私自身は特に思うところはありません。


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