![]() | 異世界チート魔術師 1 (ヒーロー文庫) (2013/06/28) 内田 健 商品詳細を見る |
普通の高校生の太一と凜は、突然、光にのみ込まれてしまう。
気が付いた時に二人は剣と魔術の異世界にいた。
魔物に出くわすが何とか難を逃れ、冒険者のアドバイスでギルドに向かう二人。
そこで、二人はとんでもないハイスペックの魔力を有していることが判明する。
普通の高校生からいきなり最強チートな魔術師に。
夢のような超常現象を自らの手で生み出す感動。
想像をはるかに超える圧倒的な身体能力。
平和な国からやってきた太一と凜の異世界での冒険が始まる。
【この作品のいいところ】
・すがすがしいまでの俺TUEEEE
・挿絵と文章のマッチング
【この作品の悪いところ】
・文章表現が回りくどくて読みづらい個所がある
【考えどころ】
RPGの2周目くらいの圧倒的強ステ。
妙にこねくり回さず単純にチートってところが話をややこしくしてません。
どんな話だったっけ?と次巻の発売前に読み返す必要もなさそうです。
単純な話、大きい文字と読みやすい環境は整っているものの、話を読んでて脳内に絵が広がっていく感覚に乏しい気がします。
こういうのって文章力の問題なんですかね~。
2巻でレッドウルフが生まれるくだりの文章は、もたもたしてて非常に読み辛く感じました。
文章に絵がつくのがラノベな訳ですが、文章上の設定を絵にしていた時のギャップはとても少なく好ましいものでした。
凜のカラー絵には
「出るところは出て引っ込むところは引っ込んでいるモデル体型。
10人中9人は「可愛い」と口を揃える美少女だ。」
と書かれていますが、挿絵は現代的で垢抜けた中に親しみやすさのあるイメージ。
北川景子や柴崎コウというより佐々木希に近い感じ。
ミューラも同様に
「絶世の美女と呼ばれる人間のうち、一体何人が彼女と対等に渡り合えるだろう」
と書かれていますが、凛とした感じと少しの謎を秘めた面持です。
絵柄の好みにそんなにうるさい訳ではありませんが、普通に可愛いとか芸能人のようだみたいなレベルを超えた可愛い設定をつけると絵柄は最大公約数を意識しつつかなり気合の入ったものじゃなきゃ何となくもやもやとしてしまいます。
(例:楽しく読んでるラノベに「魔法科高校の劣等生」がありますが作者の深雪に対する描写に絵が完全においついてないと感じています。)
色々書きましたが単純な展開が結構楽しく読めたので3巻を買おうと思っています。
お勧め指数(10段階):7
書棚保管数:2
累計書棚保管数:449
最終更新日 : 2015-02-08