![]() | 軍神ちゃんとよばないで (1) (まんがタイムコミックス) (2015/03/07) 柳原 満月 商品詳細を見る |
上杉謙信女性説ってのは割かし有名な異説だったりしますが、その上にひきこもりニート設定をつけた歴史コメディです。
兄晴景が5百両を投じて鉄砲(後の主力兵器)を買えば
「5百両あればどれだけ芋が買えると思ってるんですか」
と先見の明など全く無い発言をするのですが、頭の弱い越後衆は何故か
「兄上私ならばその金兵糧に充てます」
に変換して受け止められ(ちなみに晴景は南蛮から高価なおもちゃを買った扱い)初陣を迎え「危なくなったら逃げましょう」と言い出せば
「これほどまでに兵の身を案じてくれた将がいただろうか」
に変換される。
かくして士気の上がった謙信軍は勝利。
その後も戦の飯がまずいとやたら甘い団子(後の越後名物)を開発したり寒い中の戦では笹団子を食べ酒を飲み宴会してるところを渡河して攻められるも酒で体があったまった謙信軍と冷たい川を渡り体の動かない敵軍では勝負にならないという結果オーライです。
【この作品のいいところ】
・信長の野望を謙信ちゃんでプレイしたくなりそう
【この作品の悪いところ】
・毘沙門天の怒りを買いそう
【考えどころ】
優秀とされる武将が多い戦国時代だけど信長ってのはやっぱ一歩抜けてたんだろうね。
謙信、信玄、元就、氏康
どれも大きな版図を持てずにその生涯を閉じている。
軍事面では超一流と評価されることもない信長がある程度予選リーグを終わらせたからこその秀吉・家康だと思います。
内政や経済力が戦の能力よりも重くなるようなゲームバランス調整にした信長の野望があると面白いかもしれません。
お勧め指数(10段階):6
書棚保管数:1
累計書棚保管数:461
最終更新日 : 2015-03-09