![]() | 喰う寝るふたり住むふたり 2 (ゼノンコミックス) (2013/03/19) 日暮 キノコ 商品詳細を見る |
高校時代から付き合って、二十歳で同棲。
8年が経過したカップルの恋人以上、夫婦未満の物語です。
特徴的なのは同じ話を女性目線である「リツコ編」男性目線である「のんちゃん編」と相互の目線で記していくという描写方式です。
口げんかの和解法、相方の合コン、帰省、マンネリな記念日、セックス事情、料理、家族。
ここまで購入した2巻では、ありがちな話題をありがちに描写。
フィクションっぽいイベントも無く極めてありふれた現実がありふれた形で書かれています。
僕は結婚もしてないしマンネリを感じる程長期の恋愛経験も無いので率直に疑問に感じるのですが世の中の長期間恋愛ってやっぱこんなテンプレどおりに進んでいるのでしょうか。
年をとって恋バナもしないので、これがリアルなのかどうかさっぱり解りません。
ただ惰性に流れずお互いが歩み寄って二人暮らしを形成しているとこなんかは、ある意味僕の理想とする男女関係に近いと思っています。
【この作品のいいところ】
・相互視点という面白い描写方式
・淡々と進んでいく心地よい距離感を持つ二人を見てるとなんか幸せになれます
【この作品の悪いところ】
・特になし
【考えどころ】
若い時は火薬のようなもんです。
ちょっとした火の粉ですぐ恋の炎を発火させます。
年を重ねるごとに火薬は湿気って、なかなか火がつかなくなります。
若さ溢れる外見という着火剤を持つ女性には、若さが持つ未熟さに大人の目線で寛容さを持って向き合う為、ときめきを覚えるに至らず、年の近い女性には、そもそものオスの本能が反応しません。
僕は恋愛というゾーンに入るには、綺麗事抜きにしていうならば心でも体でも繋がりたいという欲求が無いと無理だと思っています。
う~ん こりゃ結婚できねーわ
書いてて自分でもそう思いますね。
でも本作を読んで、年をとったり付き合って長い時間がたって新鮮さがなくなっても、素敵な感情をみつけることができるのでは…と思ったりもしました。
愚かですね。
フィクションや過去の体験で素敵な物を知っていて妥協できない。
典型的な行き遅れのパターンではありませんか。
お勧め指数(10段階):10
書棚保管数:2
累計書棚保管数:388
最終更新日 : -0001-11-30