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黒猫時々パズドラ ラノベ好きが綴るゲームブログ

Top Page › 私の本棚~ラノベ編 › 弱キャラ友崎くん
2018-06-23 (Sat) 10:44

弱キャラ友崎くん

今日はラノベ「弱キャラ友崎くん」の紹介です。

最近は異世界転生物ばかり読んでたのですが、高校生の人間関係に焦点をあてた作品に久しぶりの挑戦です。

突然ですがツイッターのアイコンにスクール水着の下半身部分の画像を堂々と使っている人をどう思うでしょうか。
某オフ会で知り合って仲良くなった変態紳士。
そんな紳士が今読んでるのが本作です。
この作品のどこが彼の心に響いたのか。
純情ラブストーリーなのか、熱い友情なのか、ハーレム系なのか、ラッキースケベ系なのか。
普段ラノベを手に取った際とは別の種類の想いを抱き読み進めて参ります。

対戦格闘ゲームでは日本一の腕前を持つ主人公友崎君。
人生はクソゲー、そんな考えの友崎君が認めるプレイヤーとリアルで合うことになった。
互いに認め合うプレイヤー同士の邂逅のはずが…そいつはクラスのヒロイン。
容姿、勉強、運動全て完璧というリア充の中のリア充。
人生イージーモードのヒロインが人生ハードモードの友崎君の改造に乗り出す作品です。

【この作品のいいところ】
・登場人物の顔がはっきり見える描写
・ひねくれてない主人公
【この作品の悪いところ】
・イマイチ好感の持てないヒロイン

【考えどころ】
ラノベを相当読んでる私ですが特に登場人物が多い作品において「孔明は…」みたいな描写があった時に「孔明って誰やっけ?」みたいなことは少なくありません。
私自身が割とポンポンページをめくる人なのもありますが、各キャラの個性が余りにも無いというか書き分けるという技術の乏しさ、そして技術がないから「幼なじみ」「眼鏡図書委員」「ロリ巨乳」みたいな属性に頼る→結果としては没個性な作品が出来上がるんだと思っています。
(逆に売れてる作品はどれだけ登場人物を増やしても人物間の混同がとても少ない)
本作ですが所謂リア充側に属する女性が多く登場しますが、簡単に「リア充」でくくらずに上手く書き分けています。
自分の高校時代を思い出してみて下さい。
いわゆるクラスを引っ張る連中がみんな同じようなキャラでしたか?
違うでしょ
運動部のキャプテンもいれば外見に優れた奴もいるし人をとにかく笑わせる奴もいる。
グループの真ん中で声を出す奴もいれば横で頷いているだけの奴もいる。
ラノベなんで多少のご都合主義はありますが、かなりリアルな「高校のクラス」を表現しているので、細かい心の動きの描写に無理がありません。

主人公友崎君も私の中で高評価です。
レーベルが一緒、舞台も学園ということで「俺ガイル」と対比されると思います。
「俺ガイル」はアニメを見た程度なので的外れかもしれませんが、主人公の「何でも解ってま~す」みたいな斜に構えた感じは中二病的思考なんですが、そういう思考は視野の狭いもので普通に考え足らずで失敗するものです。
あの作品はでもその中二病的思考がやや物語を支配している感がどうもふに落ちずに面白いなと思いつつもラノベとして買う意欲が沸かないのです。
(ファンの方ごめんなさい)
キャラクターとしては薄くて魅力が無いと感じる人もいるでしょうが、その薄さがリアルで同性としては共感し易いと思っています。

逆にヒロインは余り愛せないかな。
他の女子が可愛く見えるせいで、強さばかりが目立ってどうも女子としてぐっとこない。
テンプレ的展開だと「徐々に弱いとこを見せるようになってきて色々な女の子と仲良くなってきた主人公だけど、最後にヒロインが好きだったことに気がついた」みたいな流れになって他の女子のエピソードが良ければ良いほど最終巻で手のひら返しの作品評価になりそうなのが非常に怖いです。

あれっ なんだこの どこがで書いたような感想は…
これニセコイだわ…千棘エンドに納得いってないニセコイだわw

そんな訳で1・2巻を読んだ訳ですが平均的なラノベより読破には2割増し程度の時間がかかりました。
今週末にも再度読んで3巻を購入に向かいたいと思っています。

お勧め指数(10段階):8or9

書棚保管数:2
累計書棚保管数:607

最終更新日 : 2018-06-23

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